エステサロンの光脱毛(=フラッシュ脱毛、IPL脱毛)は、男性の根深いヒゲには到底太刀打ちできません。元々身体のどの部位に照射しても永続的な脱毛効果はありませんが、患者さまによっては「光脱毛でもヒゲが薄くなる」と信じ込まされているケースが見られます。「なぜエステサロンの光脱毛ではヒゲがたちまち再生されるのか?」脱毛メカニズムの観点と併せてご説明します。
目次
ムダ毛が生えてこなくなる脱毛メカニズムとは?
私たちの頭髪・体毛・ヒゲなどの毛は、毛根の奥で「毛母細胞」が分裂を繰り返すことで下から上へと押し上げられて成長します。「毛母細胞」に細胞分裂の指令を送るのは毛細血管を通じて栄養を受け取る「毛乳頭」です。
このため、毛の成長を遮断して生えてこなくするには、「毛乳頭」や「毛母細胞」が機能停止に陥るだけの決定的なダメージを与える必要があります。 しかしながら、ご覧のようにこの組織は毛穴の奥に位置しているため、この部分のみに効果的にダメージを与えることは非常に困難です。
そこで利用されるのが私たちのムダ毛に多く含まれている「メラニン色素」です。黒いメラニン色素のみに反応する「レーザー光」を用いれば、毛幹全体に一瞬で「熱エネルギー」を伝えることができます。皮膚の上からであってもしっかりと毛穴の奥まで高熱を浸透させることができ、「毛乳頭」や「毛母細胞」を破壊、もしくは機能停止に追い込むことができるのです。
逆に言うと、「メラニン色素」を介してしっかりと熱エネルギーを浸透させられなければ、「毛が抜ける」という作用が生じたとしても、また時期が来れば毛母細胞が分裂を始め「すぐにムダ毛が再生される」ということになります。 このため、ヒゲを持続的に生えなくするということであれば、「強力な熱エネルギー」を適切に浸透させるプロセスが必要だと結論付けることができます。
エステ脱毛がヒゲを制御できない3つの理由(秘密)
エステサロンの光脱毛(=フラッシュ脱毛、IPL脱毛)では、インテンス・パルス・ライトと呼ばれる光が使用されますが、ヒゲが一時的に弱体化して抜け落ちることはあっても、持続的に生えてこなくする効果までは期待できません。その決定的な理由を3つお伝えします。
1.そもそも照射出力が法的に規制されている
「厚生労働省」の通達文書で確認
“用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反する”
平成13年11月の厚労省の通達
昨今では個人ブログなどで「光脱毛でも続ければ薄くなる」といった案内が散見されますが、上記の内容を理解していればエステサロンに脱毛効果の持続性を求めるのは、そもそも法的に無理があるということがお分かりいただけると思います。
仮にエステ脱毛で「持続的に生えてこなくなった」、「ツルツルになった」ということであれば、これは医師法違反に当たる施術を施していたという証拠になりますので、その事実が明るみになれば営業停止はもちろん、法的にも罰せられるということになります。
エステ脱毛では不利な情報は案内されない…
このようなエステ脱毛の根本的限界点は、エステティシャン自らが口にすることはまず考えにくいです。集客状況にダイレクトに反応してしまう内容ですので、お客さまから訊かれた場合は「時間はかかりますけれど、長く通っていただければ実際に薄くなったという人もたくさんおられますよ…」といった非常に曖昧な表現で質問をかわすことが多いのではないでしょうか。
そこに通ってお金を払う側としては、「自分の行動を正当化したい」という心理が働きますので、やはりこの種の案内を信じてしまいがちです。しかし、「法的に規制されているという事実」は動きませんので、1年、2年と経過して「ヒゲの量が全く減らないという事実」から目を逸らし続けることはできなくなり、徐々に諦めていくといった形になることが多いようです。
2.「エステ脱毛」の光は、脱毛効果のみを集約させた光ではない
エステ脱毛で使用される「光」は、医療脱毛で用いるような単一波長の光(レーザー光)ではありません。「様々なものにバラバラに反応する光の複合体」だということが言えます。この中には「皮膚の奥の方へと浸透する光」もあり、この関係で「根深いシミの除去」や「ターンオーバーの活性化」という反応も期待されます。
このようなバラバラの波長の光の中には、「メラニン色素」に反応する波長の光も一部含まれています。この関係で、フラッシュ脱毛の光を照射した場合も「ムダ毛が抜ける」という作用が部分的にもたらされるのです。 ただし、あくまでも照射したすべての光がこの作用を有しているわけではないため、「レーザー光」と比較した場合、照射出力以前に光の特性として「圧倒的に反応しにくい光」ということになってしまいます。
「反応の弱い光」だからこそ痛みがほとんど感じられないという事実
圧倒的に反応しにくい光であるからこそ、メラニン色素への反応も弱く、皮膚衝撃も少ないということが言えます。これが、「痛み」の少ない光脱毛の理由です。このように考えていくと、光脱毛(=フラッシュ脱毛、IPL脱毛)は、本質的に「脱毛施術」というには不十分な処置をしているという見方も成り立ちます。
光脱毛器は、元々フェイシャル機器として使用されていたもの
インテンス・パルス・ライトは、「光脱毛器」として広くアピールされる以前は、シミやくすみの除去を狙ったフェイシャル機器として活用されていました(現在もこちらの方面で利用されることもあります)。このような歴史的な経緯については、おそらくエステに長く通われている女性であってもあまり知る人は少ないのではないでしょうか。
このようなことから、「光脱毛器」は脱毛効果としてはやはり「副産物の域」を出ません。たまたま脱毛作用が認められたということで、「脱毛施術」として集客しようという流れになった経緯を考えると、そこに期待するのは無理があるとお分かりいただけると思います。
レーザー光は「メラニン色素」のみに反応する光の集まり
一方、当院のような医療機関(クリニック)で使用されるレーザー光は、「メラニン色素」のみに限定的に反応する光の集合体です。元々、光には「波長」というものがあり、その波長によって目で見える「色」や「癖」が異なっていますが、レーザー脱毛器の「レーザー光」は日本人のムダ毛に多く含まれる「メラニン色素」のみに反応する特性(=癖)が集められた「単一波長の光」となっています。
このため、照射する光は全て無駄なものはなく、ムダ毛の脱毛効果のみを狙った「究極の光」ということが言えます。これだけの「レーザー光」を持ってして、ようやく「しぶといヒゲ」に立ち向かえるという実情がございますので、バラバラで複合的な光の「エステ脱毛」では持続する脱毛効果など狙えるはずもありません。
3.男性のヒゲは「最強レベルの強さ」を誇る
男性であれば良くご存じだとは思いますが、ヒゲは太く、根深く、剃っても直ぐに生えてくるという傾向を備えています。これは、ヒゲが他の部位の体毛と比較して「太くて硬い」ということだけでなく、物理的なところでも「皮膚に占める毛穴の数が多い」という特徴に影響を受けています。
また、毛周期(もうしゅうき)と呼ばれる「毛の生え替わり速度」が圧倒的に速いことも関係しており、これがしっかりとした脱毛効果を感じることを妨げる要因にもなります。 エステ脱毛で用いる「光」は、上述したように「照射出力」が弱いため、そもそも十分な熱量を毛根組織に浸透させることが困難です。また、「メラニン色素に限定的に反応する光ではないこと」から、次から次に生えてくるヒゲをカバーしていくだけの能力を有していません。
たとえるなら、100発中10発当たれば良いという命中確率(≒光脱毛)と、100発100中の命中確率(≒レーザー脱毛)を比較するようなものです。強固なヒゲに対してはどちらが必要なのかはこれ以上掘り下げる必要もないでしょう。 常に漏らし続ける「気休めの脱毛効果」では、やはり「男たちのヒゲ」を仕留めることはできません。ヒゲ退治に乗り出す際には、正しく「レーザー脱毛施術」をご選択ください。
ヒゲ脱毛から全身脱毛まで…「無料カウンセリング」でご相談を!
当院は、メンズ脱毛にフォーカスした医療機関として「男性向けのレーザー脱毛施術」のほか、アンチエイジング効果の期待できる「スキンケアメニュー」をご用意しております。初回ご来院時は「無料カウンセリング」を実施しておりますので、「ただ興味があって…」という動機だけでも特に問題ございません。お気軽にご相談ください。
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