2019.3.28 ヒゲ脱毛
ヒゲ(髭)脱毛の失敗事例!? 原因と対策(後編)
「ヒゲ(髭)脱毛の失敗事例」の前編に引き続き、後編では「肌トラブル」や「泥棒ヒゲ」といった術後症状についてご案内いたします。実際に起こり得る症状や反応を知ると、信頼性のおけるクリニックを選ぶことが如何に大切であるかがご理解いただけるはずです。ぜひご一読いただき、ヒゲ脱毛を委ねる医療機関の選び方についての知恵をお付けください。
(※前編については、こちらからご確認いただけます。)
ケース3.熱傷や毛嚢炎が生じた…(肌トラブル)
ヒゲ脱毛の効果として「清潔感の漂う若々しい素肌」をイメージしていたのに、術後に肌トラブルが生じ、かえって肌コンディションが悪くなってしまうという事例は少なからずございます。もちろん、その状態がそのまま継続する確率は極めて低いですが、お顔は特に皮膚が敏感だという特徴がありますので、一時的にこのような状態に陥る可能性も一定程度ございます。
肌トラブル① 熱傷(やけど)
レーザー脱毛施術では、レーザーを照射した範囲のお肌に軽い熱傷(やけど)を負ってしまうことがあります。生涯痕が残るような「重度の熱傷」を生じる可能性は極めて低いですが、強力な出力でレーザーを照射しているため、「軽度の熱傷」という旨の施術リスクは確かに存在しています。
原因:施術担当者のスキル不足
熱傷の原因は、端的に言うと施術担当者のスキル不足です。とは言え、全ての患者さまに一律の出力でレーザーを照射しているわけではなく、同じ出力レベルであっても一方の患者さまには問題なく、一方の患者さまには強すぎるなどの「ばらつき」もございます。特にヒゲ脱毛においては、日常的に日焼けしている男性患者さまと、屋内で事務的なお仕事をされている男性患者さまとではお顔の皮膚に含まれるメラニン色素の量なども異なってきます。
これらを見極めながら、その患者さまに最適な出力レベルを「熱傷を起こさずに脱毛効果を損なわないレベル」で調整していくため、非常に繊細な作業が求められます。数ヶ月にも渡り「痕が残るような熱傷」を生じてしまうことは考えにくいですが、軽微な熱傷というレベルにおいては一定程度リスクがあるという旨をご理解ください。
対策…信頼できるクリニックを選ぶ!
レーザー脱毛施術を提供しているクリニックは医療機関ではございますが、どのクリニックも同じレベルの安全性が整っているとは限りません。たとえば、導入されている「レーザー脱毛器」にも種類があり、評判の良いものもあればあまり評価の高くないモデルも存在します。当院は主力機種として厚生労働省の薬事認可のある「ロングパルス・アレキサンドライトレーザー」を使用しており、比較的お肌が黒い患者さまにも安全にご利用いただける「YAGレーザー」という機種もご用意しております。
これらを患者さまの肌質・施術部位・毛質などに合わせて選択し、その上で適切な照射出力を見極めながら施術にあたります。施術担当者の腕と設備環境が整っている医療機関(クリニック)でなければ、熱傷リスクも大きなものへと変化してしまいますので、「ヒゲ脱毛」をご決断いただく際は評判の良いクリニックをお選びください。
肌トラブル② 毛嚢炎(もうのうえん)
レーザー脱毛施術を受けた後は、毛穴レベルで赤いポツポツが数日程度残り、1週間程度を経てムダ毛が抜け落ちると共にお肌が美しく整っていきます。ところが、ここに行き着く過程において、白ニキビのような「毛嚢炎」が施術部位に生じてしまう可能性があります。
原因:乾燥によるお肌のバリア機能の低下(細菌感染)
白ニキビにも似た「毛嚢炎」が生じてしまうかどうかは肌体質にもよりますが、毛嚢炎が生じてしまう本質的な原因は「お肌のバリア機能の低下」にあります。私たちのお肌には目に見えないレベルの常在菌が存在していますが、普段はバリア機能が働いているためにこれらに感染してしまうことはありません。
ところが、免疫力が低下している時や、皮膚が乾燥して外的な刺激に弱くなっている時には皮膚の常在菌であっても感染してしまう確率が高まります。レーザー脱毛施術を受けた後は、毛穴レベルで熱エネルギーが残存するため、一定期間はお肌が乾燥しやすくなるという影響があり、熱が籠る毛穴周辺で細菌感染が起こり炎症してしまう可能性があるのです。
対策…炎症止めローションと保湿ケアを!
当院では、術後お帰りいただく際に「炎症止めローション」をお渡ししています。これは術後の赤いポツポツにも効くもので、炎症を抑え予防する作用があります。これらを日に1、2度患部に塗布いただき、これに加えて「保湿対策」を行なっていただきたいと思います。
お肌への保湿ケアは、入浴後や睡眠前が効果的です。市販の「男性向けの化粧水」などをご利用いただき、就寝前に保湿していただきますと毛嚢炎を発症してしまう確率も一定程度抑制できます。毛嚢炎は肌体質によって回避しにくいケースもございますが、乾燥を防ぐことは肌環境の最適化において重要ですので、「ヒゲ脱毛」をきっかけとしてスキンケア習慣をお作りいただければと思います。
ケース4.むしろ濃くなってる!?…(泥棒ヒゲ)
泥棒ヒゲとは、レーザー照射後のヒゲが抜けるまでの過程で一時的に濃くなって見えてしまう症状です。これはごく一般的に起こるものなので「レーザー脱毛施術の失敗」には該当しませんが、予めこのような反応があることを予想して施術日を設定したり、対処法を考えておく必要があります。
原因:「泥棒ヒゲ」はこうして起こる
レーザー脱毛施術では、ムダ毛に含まれるメラニン色素を介して「強力な熱エネルギー」を毛根組織に浸透させます。レーザー照射範囲のムダ毛(ヒゲ)は直ぐに抜け落ちるのではなく、術後10日程度をかけて抜け落ちていくというプロセスになっています。 抜け落ちるまでの「待ちの時間」には、毛穴レベルで熱が残っているため、少しほてったような状態が続きます。お肌がむくんだり、ヒゲが膨張して見えるような錯覚に陥るため、アニメに描かれるような「泥棒」のようにヒゲが目立つ状態になりやすいのです。
抜け落ちるまでの目安は1~2週間程度
泥棒ヒゲはヒゲが抜け落ちると共に解消していきます。ヒゲが抜け落ちるのはレーザー照射の翌日辺りから10日前後となりますので、この間は「待ちの時間」として辛抱していただく必要があります。
無理に「毛抜き」で抜くのは厳禁です!
泥棒ヒゲが気になるからと言って、皮膚の表面に顔を出してきたヒゲを無理に「毛抜き」で引き抜くのはお止めください。毛抜きでスルっと抜ける場合もありますが、まだ熱が浸透しきっていない可能性もあり、ある程度しっかりと毛根に繋がっているケースも考えられます。
これを強制的に引き抜いてしまっては、熱エネルギーの浸透が不完全になり、結果としてヒゲの再生に繋がってしまいます。たとえば洗顔後にタオルで顔を拭いた際に、「タオルを見たらヒゲが付いていた…」といった反応が本来期待すべき作用ですので、しばしの間お待ちいただくようお願いします。
対策…適切な施術日設定とマスクの着用!
ヒゲ脱毛を受けてヒゲがキレイに抜けきるまでの間は、どうしてもヒゲが目立ってしまいストレスになりがちです。可能であれば、施術日を休日前に設定していただき、術後の影響が大きく出る翌日などは「極力人と会わないような調整」をご検討ください。また、目立つ泥棒ヒゲの大部分は「マスクの着用」によって回避できます。
お食事の際にどうするかといった問題は少なからずございますが、術後にはヒゲが抜け落ちるまでの間このような影響が少なからず生じます。予めご理解いただき、これらの反応を踏まえて施術計画をお立てください。
脱毛施術は信頼のおける医療機関で!
ヒゲ脱毛の失敗事例を2コラムに渡って4つご紹介させていただきました。クリニックで実施している「レーザー脱毛施術」は、美容医療という範疇ではあるものの歴とした医療行為です。強力にムダ毛の発毛力を奪うことができる反面、脱毛効果に匹敵するだけのリスクもございます。厳格な安全管理と信頼性の高い医療機器、そして医療従事者である施術担当者の知識とスキルが重要になります。
ジュエルクリニックグループとしての10年以上の実績が証明!
当院は、「ジュエルクリニックグループ」として培った10年以上の施術実績がございます。患者さま側の安全性は、その施術機関の実績と評判によってある程度確保することが可能ですので、脱毛施術をご検討の際はどうぞ当院のような医療機関をご選択ください。随時「無料カウンセリング」を実施していますので、お気軽にご相談いただけますと幸いです。皆さまのお越しをスタッフ一同お待ちしております。